背は高いのにドアは2枚。後席はあるのに、乗り降りの便利さより横から見た線を選ぶ。PacemanはMINIの少し大胆な寄り道から生まれました。
まずはここだけ
- R60 Countrymanを基にした4人乗りのSports Activity Coupé。
- 日本ではガソリン、ALL4、JCWに加え、後期にCooper Dも導入。
- 2016年に生産を終え、直接の後継を持たない一代限りのモデル。
MINI WAYPOINT NOTE
合理的ではない。その潔さが、いまも新鮮に見える。
Countrymanを、クーペの目で仕立て直した。
R61はR60 Countrymanのプラットフォームを使いながら、長い2枚のドアと後ろへ下がるルーフを与えられました。着座位置は高く、荷室も330Lありますが、目指したのは便利なSUVではなく、姿に気持ちが動くSports Activity Coupéです。
横向きのリアライトはBMW MINIで初めて。大きなドア、強いショルダー、後ろへ絞られる窓。どの角度から見てもPacemanとわかり、似た後継車がないため、いま見ても古いカテゴリーへ収まりません。
便利さを少し置いてきたから、姿に迷いがない。
選べた走りは、意外なほど幅広い。
国内導入時はCooper、Cooper S、Cooper S ALL4。Cooper ALL4とJCWも加わり、2014年の改良では2.0LディーゼルのCooper Dが登場しました。見た目で惹かれたあとに、街乗り、長距離、雪道のどれが多いかで候補を分けられます。
後席は2人が独立して座るラウンジのようなつくりです。乗り降りには前席を倒す手間がありますが、座ってしまえばCountrymanの骨格らしい余裕があります。4人で移動する頻度が低く、二人の遠出が多い人には筋の通った形です。
長いドアと四つのタイヤを、実車で見る。
中古車では、大きなドアのヒンジや建て付け、窓の動き、足まわりを確認します。ALL4は四輪のタイヤ銘柄、サイズ、摩耗差も大切です。ディーゼルは短距離ばかりだったか、定期的に長く走られていたかを整備履歴から読み取ります。
Pacemanを選ぶ理由は、数字の優秀さではなく「この姿が好き」に集約されます。その気持ちを大切にしつつ、長いドアを自宅の駐車場で開けられるかまで確かめれば、他のMINIでは代わらない一台になります。
掲載写真BMW Group PressClub / P90141031写真の提供元
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