塗り残しのような金属面や、あえて見せたねじ。MINI STRIPの写真を初めて見ると、製作途中の車にも見えます。これはMINIとポール・スミスが2021年に発表した一台限りのコンセプトです。部品を減らしたあと、何を残すかに細かな工夫がありました。
まずはここだけ
- MINI Electricをいったん分解し、必要な要素を選び直して製作したコンセプト。
- 外板は無塗装のままではなく、腐食を防ぐ透明な保護塗装を施している。
- 市販車や公道走行用の仕様ではなく、通常のCooper SEの装備と区別する。
- F563rd Hatch
MINI WAYPOINT NOTE
色を塗らないことと、保護しないことは違う
MINI STRIPの外板には、通常のボディカラーを塗っていません。公式説明では、亜鉛めっき鋼板の研磨跡を残し、腐食を防ぐ薄い透明塗装を施したとされています。ざらりとした見た目には意図がありますが、金属をむき出しのまま放置した車ではありません。写真の表情と、実際に施された保護処理を分けて見ると、作品の作り方がよく分かります。
ねじや素材を隠さず、分解できることを見せる
外装の一部には再生プラスチックを使った3Dプリント部品を採用し、固定するねじも見えるようにしています。公式発表が説明するのは、部品の取り外しや、使用後の素材の再利用を意識した設計です。量産車の内張りを自分で外すための見本ではありません。仕上げを足して隠す代わりに、部品がどう組み合わさっているかを見せた点が、この車の特徴です。
室内はコルク、編み地、青いボディ構造
通常なら内装材に覆われる部分を減らし、青く塗られた車体構造を室内から見せています。ダッシュボード上部などには再生コルク、シートには編み地を使用。さらに通常のセンターディスプレイを省き、スマートフォンを置く構成にしました。完成車の写真では、どこを省き、どこに素材を残したのかに注目すると、単に簡素な室内という印象から一歩進んで見られます。
市販のPaul Smith Editionとは別の作品
STRIPは一台限りのコンセプトで、生産・販売を前提とする量産モデルではありません。公式写真にも、公道走行用の車両ではない旨が記されています。後年のPaul Smith Editionを調べる場合は、装備や素材をそのまま引き継いだと考えず、別の発表資料を読む必要があります。STRIPの面白さは、購入できる装備の一覧より、見慣れた車から何を取り去れるかを具体的に試したところにあります。
GARAGE NOTE
F56を、あなたのWAYPOINTに。
このMINIを登録すると、同じ型式の記事とOWNER NOTEが自分のGARAGEへ集まります。掲載写真BMW Group PressClub / P90432219写真の提供元
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