「馬力は高いけれど車体も重い。どちらが軽快なのだろう」。MINIの世代やボディをまたいで迷ったとき、比較の手がかりになるのがパワーウェイトレシオです。ただし、この数字だけで街中の扱いやすさや加速の感じまで順位をつけることはできません。
まずはここだけ
- kg/PSで表す場合は、車重を最高出力で割り、小さい値ほど出力あたりの車重が軽い。
- 車両重量・車両総重量、PS・kWなど、異なる条件の数値を混ぜない。
- 実際の加速感にはトルクの出方、変速機、乗車人数なども関わる。
- R562nd Hatch
- F563rd Hatch
- J01Cooper Electric
MINI WAYPOINT NOTE
まずは仮の数字で計算する
たとえば車重1,200kg・最高出力150PSなら、1,200÷150=8.0kg/PSです。1,500kg・200PSなら7.5kg/PSで、こちらのほうが1PSあたりの車重は軽くなります。この2台は計算を説明するための架空の車両で、MINIの実測値や特定グレードの諸元ではありません。加速時間を求める式でもないので、差をそのまま秒数に読み替えることはできません。
比較する資料の単位と重量を揃える
出力がPSの資料とkWの資料を、そのまま同じ表へ入れないようにします。重量も、国内の車両重量と乗員などを含む別条件の重量では値が変わります。候補車の同じ市場・時期の主要諸元を使い、グレードや変速機まで揃えて計算してください。海外の発表値を使うなら、その市場の値として残し、日本仕様の数値と混ぜないのが基本です。
発進や追い越しの感じは式の外にある
最高出力は常に出ているわけではありません。アクセルを踏んだときの応答、トルクが出る回転域、変速のタイミングによって、同じkg/PSでも感じ方は変わります。電気モーターとエンジンを比べる場合も、この違いを飛ばして結論を出さないようにしましょう。普段使う人数と荷物が増えれば重量も増えるため、一人での短い試乗だけでは分からない部分も残ります。
試乗では速さより、必要な場面での余裕を見る
試すのは、交通の流れに沿った発進、坂道、合流など、普段の運転で使う場面です。全開加速をする必要はありません。同じコースを走れるなら、踏み増したときの反応や変速、同乗者の感じ方を比べます。数値で候補を絞ったあとに「踏み足しやすいか」「望む速度を保ちやすいか」を確かめると、馬力だけで決めるより選ぶ理由がはっきりします。
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