立ったフロントガラスに、短い前後の張り出し。MINIらしい姿は、いかにも流線形という形ではありません。それでも空気の流れを考える場所は、屋根やボンネットの曲線だけではないのです。外から見える部分と見えにくい部分を分けてみましょう。

まず知っておきたいこと

まずはここだけ

  1. 空力は外形だけでなく、床下や冷却用の空気の通り道にも関わる。
  2. Cd値を比較するときは、モデル・動力・測定条件を揃える。
  3. 見た目を整えるために、グリルや吸気口を自己判断で塞がない。
MODELS IN THIS STORYこの話に登場するMINI
  • R501st Hatch
  • F563rd Hatch
  • J01Cooper Electric

F56の発表資料には、床下や冷却の工夫もある

2014年のF56の公式資料では、冷却用フラップ、床下のカバー、Cピラー上部の空気の通り道などが紹介されています。見える輪郭だけを細くすればよい、という設計ではありません。冷却が必要な場所へ空気を通しつつ、車体の周囲を流れる空気も整えています。ただし、この説明をそのまますべての世代やグレードの装備として読み替えることはできません。

グリルの開き方は、必要な冷却と関係する

エンジン車と電動車では、車両前部で必要とする冷却の構成が異なります。見比べるときは、グリルの輪郭だけでなく、どこが実際の開口で、どこが意匠なのかにも注目してください。写真で穴が小さく見えるから冷却が不要、といった推測は禁物です。ナンバーまわりや開口部を用品で覆う場合も、車両や用品の指定に従う必要があります。

Cdの小ささだけで、空気抵抗を順位づけしない

空気抵抗係数のCdは形状を比べる指標ですが、実際の抵抗には前から見た面積や速度も関係します。車体サイズの違うCooperとCountrymanを、Cd一つだけで比べるのは不十分です。また、動力や装備条件が異なる値を混ぜないようにします。燃費や電費を選ぶ材料にするなら、同じ測定方式の公表値と自分の使い方も合わせて読む必要があります。

購入後の積み方や用品も含めて考える

ルーフ上の荷物や装着用品が加わると、車体の周りの空気の流れも変わります。見た目だけで省燃費効果を期待せず、適合と取付条件を確かめてください。空力部品らしい形でも、特定の車両で効果を検証した資料がなければ改善量は断定できません。MINIらしい形を楽しみながら、純正状態でどこに工夫があるのかを観察するところから始めると理解しやすくなります。

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掲載写真BMW Group PressClub Global / P90518427写真の提供元

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