後ろ姿を見れば、どちらもすぐClubmanだと分かります。けれどR55とF54は、同じ名前を受け継ぎながら暮らし方がかなり違う2台です。小さなMINIの面白さを伸ばしたR55か、家族や荷物まで自然に受け止めるF54か。スプリットドアの向こう側まで見比べます。
まずはここだけ
- R55は右側クラブドアを含む独特の構成、F54は左右4枚のサイドドア。
- F54は全長・全幅、後席、荷室が大きくなり、日常の実用性も別クラス。
- 狭い駐車場では車幅だけでなく、スプリットドアを開く後方空間も確認する。
MINI WAYPOINT NOTE
同じ後ろ姿でも、似合う暮らしは同じではない。
R55は、小さなMINIを横へ伸ばした発明。
R55は3 Doorより全長とホイールベースを伸ばし、右側に小さなクラブドアを加えました。左右対称ではない扉の構成は、いま見ても大胆です。運転席から感じる幅や車のまとまりは小さなMINIに近く、それでいて後席と荷室へ少し余裕があります。
後席へ頻繁に人を乗せる場合は、クラブドアを開ける順番と、左側からの乗り降りを実車で試します。数字では面白さが伝わりにくい一方、生活に合うかどうかも現車で分かれます。この不便さまで含めて好きになれる人には、代わりのないClubmanです。
後ろの2枚扉を開くたび、荷物を積むだけの日も少し特別になる。
F54は、MINIで遠くへ行くための余裕。
F54はサイドドアを4枚備え、後席へのアクセスが一般的な5ドア車に近くなりました。公式発表では先代より全長290mm、全幅115mm拡大し、荷室容量は360Lと案内されています。R55の延長ではなく、ひと回り上のプレミアム・コンパクトとして生まれたことが分かります。
車内の横方向の余裕、後席、長距離での落ち着きはF54の強みです。一方で全幅は駐車場や細い道へ影響します。機械式駐車場の制限、家の前の道、隣の車との間隔を、購入前に数字で確かめます。
スプリットドアは、開ける場所まで想像する。
左右に開くリアドアはClubmanの大きな魅力です。荷物へ横から手を伸ばしやすく、開く動きそのものにも特別感があります。ただし後方に壁が近い駐車場では、一般的な上開きのテールゲートとは必要な空間が違います。
後方視界も中央の合わせ目を含めて試乗で確認します。バックカメラやセンサーの有無だけでなく、雨の日、夜、荷物を積んだ状態を想像します。憧れの扉が毎日の使い方に合えば、乗るたびにうれしい装備になります。
最後は、使いやすさと愛嬌のどちらを譲れないか。
R55はサイズと仕掛けの面白さ、F54は空間と日常性が魅力です。どちらもCooper、Cooper S、ディーゼル、JCWなどで乗り味が変わるため、ボディを決めたあとにグレードと履歴を見ます。限定車の色や内装もClubman選びの大きな楽しみです。
実用性だけなら他にも選択肢はあります。それでも後ろの2枚扉に惹かれるからClubmanを選ぶ。その気持ちを大切にしながら、実際に使う人と荷物を一度載せてみる。生活に入った姿まで似合ったほうが、自分のClubmanです。
掲載写真BMW Group PressClub / P90187467写真の提供元
YOUR REACTION
この記事を読んでどう思いましたか?
いちばん近い気持ちを、ひとつだけ教えてください。
このあと読むなら


