F56は長く作られたぶん、同じモデルコードでも表情がかなり違います。初期の素直な顔、ユニオンジャック・リアライトが加わったLCI、余白を増やしたLCI2。中古車写真を眺める時間がもっと楽しくなるよう、10年の変化を3章で見ていきます。
まずはここだけ
- 前期は2014年から、最初の大きな改良は2018年。
- 2018年LCIで灯火、トランスミッション、Connected機能などを更新。
- 2021年LCI2でフロントデザインと安全・デジタル装備をさらに刷新。
MINI WAYPOINT NOTE
同じF56でも、好きになるポイントが少しずつ違う。
前期は、新しい時代へ踏み出したMINI。
2014年に日本へやってきたF56は、R56より少し大きくなり、室内と乗り心地に余裕が生まれました。センターメーターは大きな円形のまま、速度表示は運転席前へ。Head-Up DisplayやLEDヘッドライトなど、当時のMINIに新鮮だった装備も選べました。
Volcanic OrangeやElectric Blueの前期型は、いま見ても登場時の勢いをまとっています。クロームを多く使ったフロントと丸い灯火の組み合わせも華やかです。最新装備より、初期F56の色と顔が好きなら、前期をあえて探す理由は十分にあります。
F56の年式選びは、10年分のMINIから好きな表情を選ぶ時間。
2018年LCIは、後ろ姿で見分けやすい。
2018年の改良では、新しいMINIロゴとユニオンジャックをモチーフにしたリア・コンビネーション・ライトが大きな話題になりました。ガソリン車には7速DCT、JCWには8速スポーツATが採用され、MINI Connectedを含む装備も更新されています。
夜に前を走るF56を見て、左右非対称に光るリアライトでLCIだと気づく。そんな見分け方ができるのもMINIらしいところです。ただし標準装備とオプションはグレードで異なります。中古車ではライトの形だけでなく、ナビや運転支援、トランスミッションまで確認します。
2021年LCI2は、線を減らして表情を変えた。
2021年の改良は、フロントグリルとバンパーを大きく整理し、MINIの丸い目をより強く見せました。ストップ&ゴー機能付きACCやレーン・ディパーチャー・ウォーニングなど安全装備も強化され、MINI AppへつながるConnected機能も全車標準と発表されています。
前期、LCI、LCI2は優劣ではなく好みです。クロームの華やかさ、ユニオンジャックの遊び心、LCI2のすっきりした顔。欲しい装備を確認したうえで、駐車場へ戻るたびにうれしくなる表情を選ぶ。長く作られたF56だからこそ、そこまでわがままに探せます。
改良の境目では、登録年だけを信じない。
販売店の年式表記は初度登録を指すことが多く、生産時期や仕様変更の切り替わりと完全には重なりません。リアライトやバンパーが交換されている車もあります。車台番号、装備一覧、トランスミッション、実車の操作画面をつなぎ、欲しい機能が本当に備わるかを確かめます。
安全装備やConnected機能は、名称が似ていてもできることが同じとは限りません。スマートフォン連携を重視するなら実際に接続し、運転支援を重視するなら作動条件まで確認します。F56の10年を知るほど、見た目と使い勝手の両方から自分の一台を選べるようになります。
掲載写真BMW Group PressClub / P90139404写真の提供元
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