F56の写真を年代順に並べると、車の変化より先に色の変化へ目がいきます。Volcanic Orangeの明るさ、Emerald Greyの深さ、Island Blueの鮮やかさ。そして60 Years EditionとGP。色は、長い10年を見分ける最高の目印です。
まずはここだけ
- 登場初期はVolcanic OrangeやElectric BlueがF56の新しさを印象づけた。
- 2018年、2021年の改良に合わせて新しい色とルーフ表現が加わった。
- 2019年の60 Years EditionとJCW GPは、専用の色と意匠でF56の幅を示した。
MINI WAYPOINT NOTE
好きな色を探すと、欲しい年式まで見えてくる。
前期F56は、明るい色で新しさを見せた。
Volcanic Orangeは、F56の登場時を思い出させる一色です。丸いボディを強く見せながら重くならず、白いルーフと組み合わせれば、少し離れた場所からでもMINIだとわかります。Electric BlueやBlazing Redも、前期のクロームをまとった顔によく似合いました。
Moonwalk GreyやBritish Racing Greenのように、落ち着いて長く付き合える色も揃っていました。中古車で色を優先するときは、年式とグレードの選択肢が狭くなることがあります。それでも「この色のMINIが欲しい」という気持ちは、探し続ける立派な理由です。
色から探し始めると、カタログにはない自分だけのF56選びになる。
改良のたび、色の空気も変わった。
2018年LCIの時期にはEmerald Greyなどが加わり、ユニオンジャック・リアライトと合わせて少し大人びた表情を作りました。2021年LCI2ではIsland Blue、Rooftop Grey、さらにルーフを滑らかに色変化させるMultitone Roofが登場。塗り分けそのものがMINIの遊びになりました。
ボディカラーは同じ名前でも、補修歴や保管環境で見え方が変わります。パネルごとの色差、ルーフの状態、ストライプの退色を明るい場所で確かめる。色を大切に選ぶなら、コンディションを見る目も同じくらい大切です。
記念の緑と、走るためのグレー。
2019年のMINI 60 Years Editionは、British Racing Greenを中心に、専用ストライプやDark Maroonのレザーを組み合わせました。1959年から続く物語を、F56の日常性へ自然に重ねた一台です。派手な限定車ではなく、知るほど好きになる仕立てでした。
同じ年に発表されたJohn Cooper Works GPは、専用Racing GreyとMelting Silverのルーフ、大きなリアスポイラーで全く違う方向へ振り切りました。色は車の性格を語ります。上品に長く乗るのか、見るたびに気持ちを上げるのか。F56なら、そのどちらも選べます。
画面の色から、屋外の一台へ。
同じボディカラーでも、晴天、曇天、夕方で表情が変わります。オンラインの写真は入口にして、候補車は日陰と直射日光の両方で眺めます。ルーフ、ミラーキャップ、ストライプまで含めた配色が自分にしっくりくるかを見ると、色名だけでは分からない魅力が見えてきます。
限定色や生産終了色は次の一台を待ちにくい一方、焦りは禁物です。塗装の状態、補修内容、専用意匠の残り方を確認し、納得できる個体を選びます。好きな色のF56が目の前にある日は、少し遠い駐車場所を選ぶことさえ楽しみになります。
掲載写真BMW Group PressClub / P90139404写真の提供元
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